耳障りな鼻歌を歌う陽気な船乗りが海岸に船をゆっくりと止め、私に降りるよう促す。
コイツは馬鹿なのか、私の行き先はまだまだずっと先である。これは詐欺か?
「なぜ下ろすのです。私が行きたい場所はまだずっと先だ」船乗りは耳障りな鼻歌を止め、答える。
「あなたにはこの先はまだ早いのですよ。僕らみたいなのが行くべき場所ですもの。言いますがあなたは行かない方がいい」
なんて腹の立つ船乗りだ。むしゃくしゃする。コイツごと荒波に揉まれ海の藻屑となれ。
「失礼ですが、私とあなたには何の違いがあると?私には分かりません」
「はっはっはっは」なぜ笑うのだ、コイツは。可笑しいのか?この会話が。
「いずれわかりますよ、それではさようなら。」船乗りは無理やり私を海岸へと押し出した。
「はあ?」船は私を置いて動き出す。船乗りは最後に私に背を向け答える。
「まあ、くれぐれも迷わないでくださいね。ちゃんと意識持って行動してくださいよ、はは。lalala,good bye」
(...すごく悪い夢を見た気がする)
10/13/2025, 2:26:11 PM