ぱいなぽう

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テーマ 雫

雨司る女神の涙
その一雫を聖水に落とし祈れ

畑にまけば土豊かになり
枯れた草木は息を吹き返す
人に与えれば傷病すぐに癒やされる

その古い書物を聞かせると、雨の女神がにっこりと笑った。
「その書物が読めるって事は、あんた勇者ね。アタシを探し出した時点でなんとなくそんな気がしてたわ。さて、私も頑張らないとね!」
小太りの婦人の姿が光と共に美しい青い髪の女性へと変わっていた。
そう、雨の女神は街へ入り人に紛れて難を逃れていたのだ。

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「頑張るんだよ勇者。困ったらまたおいで、力は制御されているけどあんたを導く事はできるからね。」
青い小瓶を渡された時、彼女はまたあの婦人に戻っていた。
次は炎の女神に会うために南の火山島へ向かうのだった。

4/21/2023, 1:08:27 PM