紅葉【もみじ】Family☆Story

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       ☆光と闇の狭間で☆
我が家の愛猫紅葉は、肌寒い夜に、我が家の裏でポツンと1人で鳴いていた。
我が家の愛犬めいちゃんが見つけるまで。
真っ暗の中どうやってここに来たのか解らないけど、見つけた時は、足や手は、プルプルで…。
ここまで歩いてきたのか?
誰かに連れられてきたのか?
謎だ。
ここからは、私の空想です。


私の名前は、紅葉(くれは)。
今は、暖かいお部屋で、色々と世話してくれる人と暮らしてる。
この人は、自分の事を『ママだよ~。』って言うけど、私は、まだ心を全部開いた訳じゃない!
でも、悪くない。

私がどうやってここに来たのかみんな気になるんでしょ!

私の本当のママは、白地に黒のぶち柄なんだ。
私には、私の他に二人兄弟がいる。
みんな私と同じ真っ黒。
(たまたま、めいちゃんの散歩中見かけた、親子ネコ、子猫がみんな紅葉にそっくりだった。)

私は兄弟の中で一番小さくて、身体が弱かったみたい。

その日は、息もできなくて、ママのおっぱいも飲めなくて、意識が朦朧とする中、気づいたらママ達いなくなってて…。

どうしたらいいか解らなくて。
一人でずっと『ママー。』って鳴いてたんだ…。
だんだん寒くなってきて。
このまま、死んじゃうのかなぁ?って思ったら。
どこからともなく、真っ白いお姉さん猫(私の母の猫、姫ちゃんです。)が表れてね…。

『どうしたの?』って聞かれたから、ママが居なくなったって言ったの。
そしたら、『歩ける?私いいとこ知ってるよ!私に付いてきて』って言われたの。
でも、私まだ、歩きだしたばっかりで途中で疲れちゃって立ち止まっちゃって…。
そしたら、白いお姉さん猫が咥えて運んでくれたの。
(実際、白猫の姫ちゃんは、色々咥えて運んで家の中に持ってくる。)
『さぁ、ついた。ここよ!ここで、鳴いたら絶対見つけてくれるから大きな声で、鳴きなさい。』って言われて。
残ってる体力使って、全力で大きい声で鳴いたの。
しばらく鳴いていたら、真っ暗だったのに、急に光がさしてね、眩しくて…。
気づいたら、大きい犬のお姉さんと、今私の身の回りのお世話してくれる人が現れたの。

来てそうそう、今お世話してくれてる人が、ちゅーるをくれたの。
喉も乾いてたし、お腹も空いてたから食べたの。

それから、お風呂で丸洗いさせられるし、爪は切られるし、オリに閉じ込められるし、病院とかいうところに連れて行かれて、チカンってするやつされたし…。
なんだか踏んだり蹴ったりで、怖かった。

でも、悪いことばっかりじゃないんだー。
朝早く、ガラスの向こうに、大きい犬のお姉さんが会いに来てくれるんだ。
ガラスごしに、タッチするのが朝の挨拶なんだ。
そしてね、お薬って言うやつ飲んで、風邪が治ったの、そしたら、美味しいご飯は沢山たべれるようになった。
ささみ味が大好きだから、お世話してくれる人が沢山、ささみ味のご飯を出してくれる。
それにね、1日に、三回ハーネスって言うやつを着たら、フリータイムがあるんだ。
この時間は、自由なんだ。
部屋を沢山走って回れるし、お世話してくれる人がおもちゃも、沢山持ってきてくれるんだ。
中でもシロネズミのおもちゃが私の一番のお気に入り。
ずーっと遊べる。
最近、咥えてお世話してくれる人に持って行ったら、嬉しいみたいで『偉い!』って言ってくれるんだ。
そして、また投げてくれる。
この遊び楽しいんだ。
でも、ずっと一緒には遊んでくれない。
『もう少しの我慢だよ。』って毎日言って、お世話してくれる人は、どっかに行っちゃうんだ。
(猫カビ治療中の為隔離中。)

でも、寒くないように、ハンモック買ってくれて、その中に入って寝るのが大好きなんだ。
『抱っこして一緒に寝てあげれないから、少しでも暖かくして寝てほしい。』ってお世話してくれる人が言ってた。

そして、外の世界より今いる場所は、色んな意味で温かいんだ~。

白猫のお姉さん。ありがとー。

12/2/2022, 12:16:50 PM