なにも考えなければ
知ろうとしなければ
僕は幸せだっただろう。
信じていた
幼心に信じていた
天道虫が止まった指に
奇跡も止まっていると
見えていた
天井が見えていた
誰かが青い空の上から
見守っていると思った
雲の間から差した光に
遠い世界から来た光に
神様という謎めいた物を
僕はその目に映していた。
その後、幾度と無く
その空はひび割れて
その空の先を僕は見た。
僕は遠い空の下
水溜りに映った青を踏む
遠くの更に遠くから来た
その光を僕は知っている
あの時も、そして今でも
分厚い雲から降った雨は
夜空に流れた美しい光は
僕では届かぬ塵だった。
題材【遠くの空へ】→【遠くの空より】
4/13/2026, 9:42:36 AM