アスファルトの濡れた匂い。 どこか懐かしいそれが大好きだ。 乾いた地面と、落ちる雫のハーモナイズ。 それは世界が変わっていく合図。 排気ガス、くぐもった心の叫び。それらを全部洗い流して、さあさあと雨は弾ける。 ああ、雨が上がった。 虹はない、雲まだ立ち込めている。 それでも世界は晴れやかに、小さな再誕を迎えるのだ。【雨上がり】
6/1/2025, 12:39:49 PM