庭先に、ペットを埋めた。夏だった。 もともと花を植えていて、自然と水をやりにいく。湿らせると、くらい土色がますます濃くなる。所々、ぐしょぐしょな土を見て、その中に、あの子の血が混じっている気もした。 立ち尽くして、足元の泥──墓を見ている。私のつむじ辺りには、首をかしげた向日葵が、凝視しているに違いない。 夏の匂いがする。
7/1/2025, 9:12:42 PM