るい

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脳裏

 私の脳裏に浮かぶのは,人が私をバカにする目線だ。嫌われるのは慣れている。無視されるのも慣れている。中途半端な馴れ合いも,会話も,必要ないティッシュのようにゴミだ。

 私の前で,私の知らない話をする。見せつけるかの如くお揃いのイヤリング。「皆,お揃いなんだ」と言ったあの子は何を期待していたのだろうか。私にはわからない。

 今も私の知らない会話がなされているのだろうとも,その事実だけは知っている。

 同い年の子を,同級生に見れなくて,もっと幼い幼児を相手しているかの如く,過ぎ去る日々。

 「幼いややこに嫉妬などするはずもない」

 思いと,

 「一つ外れたパズルをしたいのか」

 という疑問は,もしかしたら,淋しさからなのかもしれない。あの子達が成長したら,きっと何もかも忘れてしまうのだろう。

 だが,私は忘れない。忘れられない。

 早く話せば楽だろうに中々忙しき今日この頃

 「次あったら,話を聞いてくれますか?」

11/9/2023, 12:23:52 PM