Open App

8時も過ぎた頃。
これから夏を迎えるというのに、すっかり日も落ちてしまった。
7時頃の夕闇と『街の明かり』が混ざり合う、この時期が一等好きだった。
雨降り後なら尚の事。
夕涼みなんて言葉が出てこないほど、日が暮れてもたっぷり日差しを浴びたコンクリートがいつまでも熱を放っていて。
あまりにも暑すぎるから、蝉すらも声を上げられないでいる。
吸い込む空気も熱を感じるほどに。

そんな酷暑だろうと、夏は一等好きだ。



7/8/2024, 9:23:58 PM