お痒

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ずっと一緒に居られると思っていた。

茜空に伸びる影はどんどん遠ざかってゆく。

当たり前だと思っていた。

数えられないほどの思い出を携えたその背中に、思わず惜別の涙が滴り落ちる。

「じゃあ、」

手を振った。

赤い温もりが名残惜しくて、失いたくなくて…

<ずっと隣で>

3/13/2024, 1:49:11 PM