いつからか今までの記憶の殆どを
忘れてしまうようになっていた
これからのことも、今までのことも
きっと全て忘れてしまうのでしょう
嗚呼。何故こんな上手く生きられないのか
呼吸一つで涙が出た
毎日パソコンを見つめては
疲れた心を置き去りに、時間だけが過ぎていった
ある日全てを捨てる勢いで
山へ登って身を投げようとした
引き止める人影をよそに
崩れ落ちていく私の全て
そして何年も前の記憶が
疲れきった私の心に鞭を打つように蘇らせた
いつかの貴方の泣き顔
彼は山に向かって私の名前を呼び続けていた
何度も、何度も。
もう触れることも
話すことも出来ない貴方に向かって
こう叫んだ
「貴方だけは忘れたくなかった。
ずっと、ずっと愛してる。」
5/11/2023, 10:37:11 AM