まそむ

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静かな夜、雪の中をひとり帰路につく。最寄駅で降りてから、バスがもうないのでとにかく雪道を歩く。

雪の夜は静かで、明るい。雪が白く光って、夜道の暗がりを追いやってくれる。ザクザクと踏みしめているはずの足音も、雪は吸収して消してしまう。

誰もいない夜道の静けさ。
雪の静かに降り積もる仄かな明るさ。

雪は冷たいが、雪洞を掘って中にこもると意外とあたたかいと聞く。かまくらに七輪を持ち込んでお餅を焼いてお汁粉にして食べる光景を本で見て、憧れた。

かまくらが作れるほど故郷では雪は積もらなかったし、雪国に転居後は、雪質が粉雪で、さらりと崩れてしまって、雪うさぎすら作れなかったが。

今でも雪洞で頂くお汁粉は浪漫である。

【雪の静寂】

12/17/2025, 10:12:27 AM