思い出を手放すくらいならこのまま草を食んでいようと思っていた今僕は、何輪もの花の間を飛び回っている色を快楽を辿るだけで許される生活それでも甘い蜜にたかっている時葉陰から視線を感じることがある振り返ると蛹の中で完膚なきまでに溶かしたはずの芋虫がこちらから1寸たりとも視線をずらさぬまま側の新芽を食んでいた
6/24/2023, 9:20:49 AM