間違いだと気が付いている事があるなら、早く改めるべきだと思う。
それはとても簡単な結論なのに、それでも間違いを続けるのは、
何処かで、どうにかなって解決して欲しいと願っているからだ。
けれども、それは大抵どうにもなりません。
これは大事な事だから、いい加減な勢いでは書いたりは出来ない。
私は商売をして、失敗し、財産を全て失い、借金が山のように残った。
冷静に考えたなら、かなり早い段階で商売を止め、違う道を模索すべきだったのに、
ずるずると続けて、最悪の終わり方を迎えてしまった。ハッキリ言ってバカヤロウだった。
けど、自分の事は見えないものだ。
大東亜戦争で日本は敗戦国となったが、多くの犠牲を払った。歴史を習えば、
もっと早い段階で負けを認めていれば、どれだけの命が救えたか?
なんて嘆いたものだが、私は当時の大本営をナジル資格がないと思ってしまうのだ。
当時の指導者達だとて、このままなら勝てない、負けると早い段階で分かっていたのだ。
それを、元寇では神風が吹いて勝ち、日清戦争でも大国を下し、日露戦争でも勝ってしまった。どれも日本は負けると言われていた戦いに、勝って来たから、今回も結局は日本が勝つと思い込んでいた。
いよいよ負けるとなっても、
局地戦で、あと1勝だけして講和すれば有利な条件で停戦できるなどと考えているうちに、決定的に、完膚なきまでに負けてしまったのである。
私の商売の失敗も、構造は同じだった。
なんだか人生は、大して努力しなくても上手く運んで、転職する度に収入は跳ね上がって来た。
だから、商売でも失敗しないと思い込んでいた。
けれど、それは間違いなのだ。私の人生が上手く運んだのは、自分の実力ではなく、たまたま日本経済が上向きの時代に、乗っかっていただけなのだ。
間違いは、何処まで行っても間違いだ。
引き返すのも勇気だと思う。
4/23/2024, 3:05:45 AM