「3本の花か、ちゃんとした花束か、どっちが欲しい?」
そう聞くと君は
「んーどちらも素敵だと思うけど、3本の方かな」と言った。
僕は驚いて
「本当に? ちゃんとした花束の方が綺麗だよ?」
と言ったが君は3本の方! と譲らなかった。
仕方なく3本の方を渡す。
「薔薇が3本......素敵じゃない」
そう言うとスカートをふわっと浮かせ笑顔を見せてくれた。
「本当はこっちの花束の方がこだわったから渡したかったのに......」
そっと渡さかなかった方の花束を見せる。
「カスミソウ、クチナシ、アングレカム......、こっちの花束もとっても素敵! 」
「でも、そうなると薔薇の方はエイプリルフールってこと?」
君は少し悲しそうな顔をした。
「違うよ! どちらも僕の本心なんだけど......上手く言えなくて、エイプリルフールだからって君を悲しませる嘘はつかないよ! 」
僕がわたわたしていると君はとても笑顔で
「分かってるよ、でも私はそうじゃないかもよ?」
と小悪魔的に笑った。
そんな君の顔も僕は大好きだと再認識してしまった。
エイプリルフール
4/1/2026, 10:49:11 PM