爛漫の〝爛〟には光り輝くさま、という意味があるそうだ。それ以外に〝爛〟という字には〝ただれる〟という読み方もある。
桜をはじめとする春の花の色や浮かれた空気も相まって、春という季節にどこか淫靡な印象を受けるのは私だけだろうか。
春、桜といえば有名な『桜の下には死体が眠っている』、『願わくば 花の下にて 春死なん』といった、死や眠りを想起させる言葉もある。
エロスとタナトスを春に感じるのは、何故なんだろう?
絢爛と咲く花が数日と経たない内に儚く散るからか。
花の色に目を奪われて、何かが隠されてしまうからか。
なんにしても、春は不思議な季節だと思う。
END
「春爛漫」
4/10/2026, 4:42:29 PM