郡司

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紅茶の香り。
紅茶は発酵茶なので、体を温める。淹れたてはもちろん、さめた紅茶もその効果は変わらない。寒い季節に活躍できる。頭を使って疲れる事務職に従事していたときは、あっつい紅茶に苺ジャム(プリザーブド)を入れるのも美味しかった。

紅茶は茶葉の種類も豊富なので、好奇心でいろいろなものを物色もした。私が子供の頃からある黄色いパッケージは「知ってるつもり」でいたので、それ以外のアソートを選んでみるのが専らだった。人気の高いアールグレイやアッサム、ダージリン、ウバ、オレンジペコ、海外の会社で作ったものなどなど…。

あるとき、「お財布が寂しい」状況になって、ほぼ20年ぶりに黄色いパッケージの紅茶を買った。驚いた。すごく美味しい。

何故だろうかと思ったが、心あたりがありすぎて、却って判らない。子供の頃はこればかりだったから、刷り込みというやつかもしれない。以前、いろいろ飲んでみてるうちに、私の感覚は「名だたる銘柄の紅茶」よりも、「イングリッシュブレックファスト」を美味しく感じることを自覚していたのだけど、この黄色いパッケージは最強に美味しいと感じた。おやつだけじゃなく、食事のときもバッチリ美味しい。…日本の会社だからかな?などと考えたが、日本に大きな産地はない。やっぱり幼少のミギリの刷り込みか。

友達が珍しく遊びに来たとき、「私、アールグレイは苦手でダメなのよ」と言ったので、コーヒーにしたことがある(コーヒーの香りも素晴らしいよね)。アールグレイは、英国人貴族のグレイさんが「こういう紅茶を作りたい」と産地の農家とやりとりしてできた品種とか聞いたことがある。独特な香りが強いので、お菓子の香り付けにも使われることが多い。

紅茶の香りは、雰囲気を纏っている。ちょっとだけ時間をとって温かい紅茶を飲むと、確かに心が落ち着く。食品だから相性はあるけど、私は単純にそうだ。

10/27/2023, 2:13:27 PM