手のひらの宇宙
小さな、ほんのちいさな星型の生き物をそっと手で掬う。
産まれたばかりのヒトデの赤ちゃんだ。
それを沢山掬うと、まるでちいさな宇宙が出来たみたいで、勝手に神さまにでもなった気分になった。
私には人にすらまともに活躍出来ないのに、何を大それたことを考えているのだろう。
自嘲した笑みが溢れる。
せめて、このちいさな宇宙の中ではここが天国で、私が神さまだと思ってもらいたい。
水槽でちまちまと泳ぐちいさな星型生物にそんな願いを込めて、今日もせっせと餌とあげて、水槽を掃除するのだ。
1/18/2025, 3:42:37 PM