27(ツナ)

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「風が運ぶもの」

俺はこの春から大学生。初めての一人暮らし。
お隣さんは、若くて美人の社会人のおねえさん。

ある日、洗濯物をこんでいると強風が…すると何かが飛んできた。
それはなんと、女性ものの下着!
「もしかしてコレ…。」
俺は期待と興奮に胸をふくらませた。
「でも、ベージュって…やけに渋い?ような?」

すると間もなくピンポーンと呼び鈴がなった。
「やだわ〜ごめんなさいねぇ、それ私のなの。ちょうど洗濯物こんでたら、あなたの部屋に飛んでっちゃって。」
玄関を開けてそこに居たのは隣のおねえさんではなく、下の階のおばあさんだった。
期待と興奮はもろくも崩れ去ってしまった。
俺は涙を呑み、風が運んできたその下着を笑顔で手渡した。

3/6/2025, 1:23:25 PM