やっと王を見つけた。 全く、こんなところにいるなんて、今まで探し続けた僕が馬鹿みたいじゃないか。もっとはやく現れてくれればよかったのに。 「なぜ逃げたのですか。」 王は困ったように笑って答えた。 「君に会うのが、恥ずかしくて。君たちに合わせる顔 がなくて。」 情けない人である。こんな奴が王だなんて。こんな人殺しが王だなんて。僕が終わらせてあげなくちゃ。そして僕は鏡を割った。
2/1/2023, 10:45:56 AM