好きな色どんな色が好き、と問いかければ、彼女は少し考えた後に答えてくれた。「うーん、そうだなぁ。……彩度と明度が低い、そんな色かな。淡く、溶けてしまうような色。あとねぇ、向こう側が見えるような透き通って濁りのない透明も好きだよ。透明はさ、見えないから誰にも気づかれないし、その向こう側を見てくれるでしょ?」そう微笑んだ顔は儚げで、どこか消えてしまいそうな危うさがあった。
6/21/2023, 1:34:49 PM