作品19 冬のはじまり
目の前で風が踊り始めたから、風花がとてもキレイだなと思っていた。すると目の前に、キラキラ輝いた黒髪が通った。美しかった。
そして私は、髪に六花を付けたキミに、見惚れてしまった。私の心に、春が来た。
話し掛けようと、キミの隣に行く。けれでも、すでに先客がいたようだ。
隣にいるのは、キミの恋人さん。
赤くなった鼻を隠して、白色の息を吐く。
あっという間に、冬が始まっちゃった。
私の季節は、巡るのが早すぎる。
⸺⸺⸺
薪割りから解放される季節の始まりです。
きれませんように。
11/29/2024, 10:37:03 AM