No.12『朝起きたらペットが美女になっていたんだが』
散文 / ラノベ系調 / 掌編小説
どうしてこうなった。
「おい、ちょっと待て」「待たない」
間髪入れずそう言ったポチが俺の上に乗っかって来る。ってか、ポチは真っ白な毛並みの子犬だったはずなのに、朝起きたら絶世の美女の姿になっていた。
「あーたん、わたしとするの、いや?」
舌っ足らずのその言い方は、聞き覚えがある。一週間前に別れたばかりの俺の恋人の口癖だ。ちなみにあーたんとは俺のことね。そう言えば家でする時はポチの前でする時もあった。と言うかあれだ。R指定なあれで申し訳ない。
どうやら愛の注ぎ方を間違ってしまったらしく、ペットらしからぬ言動で迫り来るポチ。ってか、ポチってオスのはずなのに、なんでおっぱいついてんだ?
お題:愛を注いで
12/13/2022, 4:48:58 PM