桃太郎は桃から生まれ、高齢者夫婦に育てられて、鬼退治に行く。
道中、犬、猿、雉と出会い、旅をともにして、鬼ヶ島に辿り着き、そこにいた鬼達を一掃する。
戦いに勝利した桃太郎軍団は、そこで解散となり、桃太郎は一人、高齢者夫婦のもとへ帰ろうとするが、途中で迷子となり、立ち寄った海辺の村で暮らすことになる。
皆のために頑張って鬼を倒したのに、誰もその事実を知らない村で、桃太郎は意気消沈していた。
当然、桃から生まれたことを知る人もいないので、この機会に改名をする。
名前から桃を取り、名字を浦島とした。
川に流された記憶を捨てて、海のイメージにしたかったから。
何とか漁師の仕事にありついて、この村で生きていくことにする。
ある日、浦島太郎は、海岸でイジメられていた亀に出会う。
鬼を倒した拳でイジメっ子達を追い払い、生まれつき動物と話せた浦島太郎は、亀に謝礼として龍宮城へ連れて行ってもらうことになり、そこであらゆる接待を受ける。
浦島太郎は、自分の過去の武勇伝を思う存分話しまくった。
帰り際、玉手箱を渡され、戻った村では何十年もの月日が経っており、途方に暮れた彼は玉手箱を開け、まるでイリュージョンのように、一瞬にして老人へと変貌する。
ジジイとなった彼はある日、桃太郎時代に共に戦った犬と再会する。
犬は年老いた桃太郎に驚いたが、事情を聞いて同情し、共に戦った彼に何とか報いたいと、一緒に暮らすこととなり、シロと名付けられる。
ある日シロは裏山を散策し、そこに金の匂いを嗅ぎ付けた。
桃太郎を呼び、「ここ掘れワンワン!」と叫ぶ。
言われた通りにその場所を掘ってみると、大判小判がザックザク。
しかし、その光景を、隣に住む強欲ジジイが、何かを企む顔で見つめていたのだった。
そこから…年老いた桃太郎、改め浦島太郎、改め花咲か爺さんの物語が始まる訳だが、この先は皆さん知っての通りですので、割愛させていただきます。
ちなみに、桃太郎と一緒に戦った猿と雉はその後、猿は蟹と戦い敗北して遁走し、雉は一声鳴いたために猟師に撃たれ絶命し、また、浦島太郎に救われた亀はその後、TDSという場所で、名前を変えて息子と楽しく過ごしているそうです。
4/18/2025, 9:31:27 PM