たーくん。

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羊の毛よりモコモコでフワフワの雲の布団。
目が覚めると、私はここで寝ていた。
上には太陽が昇っていて、明かりにしては眩しすぎる。
なんで私はここで寝ていたのだろう?
確か……今日は仕事が休みだからベッドで昼寝していて……。
気がついたら空の上で寝ていた。
……謎過ぎる。
まぁ何度か雲の上で寝てみたいって考えたことはあったけど、神様が気紛れで願い事を叶えてくれたのかな?
折角だし、今の状況を楽しもう。
だけど、どこまで歩いても雲しかなく、同じ風景が続くだけ。
「もう!なんなのよここ!」
太陽に向かって文句を言った瞬間、突然雲に穴が開き、真下へ落ちていく。
「きゃあああ……あ?」
気がつくと、私は床と頬を合わせていた。
どうやら、私はベッドから落ちたらしい。
「夢……か」
真昼の夢は、少し痛くて怖い夢だった。

7/16/2025, 10:18:19 PM