「8/17 14:00 感じたことで一句」
夏時雨
隠れた青を
呼び醒ます
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お題:「誇らしさ」
※スッキリしない終わり方です
[これまでの人生で1番 誇れる事はなんですか?]
(なんだこの質問は。)
素直に出た言葉だった。
『えーオレはやっぱアレっすかね!アレアレ!』
自分より二回りも違う若造が、既に筆を取っている。
『僕はやっぱその、子どもが生まれた時、、、とかかなぁ?』
遠慮がちな雰囲気を出しつつもはにかんでいるのが良く伝わってくる。
当の自分に目をやれば、
紙すら手に取れないでいた。
『こう言うのって、高校生までかと思ってましたよー。めんどくさいっすね!』
『まぁそうだよねぇ。なんでも、新任の社長の意向で。こう言うのが大事だとかなんとか』
『前世で校長でもやってたんすかね?ww』
「かもな(笑)」
なんて笑って、内心冷や汗が止まらない。
嫉妬や焦燥だけならまだしも、
希死念慮の影が差している。
良い家柄に生まれた訳ではない
良い学校を出た訳でもない
得意な事は自信を持っては言えないし
趣味も微妙
結婚もしていない
当然子どももいない
万年係長。
あぁ。
誇れる事は?
「ない」
めまいがする
今すぐ倒れそうだ
救急車を出してくれ
そのまま一生寝たきりにさせてくれ
『係長は?かけました?』
切り裂く様な声がした。
「ありすぎて困ってるよ!なんてね。(笑)」
『wwwwそりゃそうですよね!wwww』
その眩しさにまた一つ、影を落とした。
8/16/2024, 10:34:37 AM