「オレはこんな社会に縛られねー」
「オトナのルールなんか知るかっ」
「親の敷いたレールなんかクソくらえだ」
哲夫君はそう言って、
暴走族になることを決めた。
哲夫君はバイクを運転するために、
教習所に通うことにした。
ちゃんとした身分証があるから、
免許取得もスムーズだった。
受講料などは親が出してくれた。
そして、
バイクを買うためにバイトを始めた。
良い国に生まれたから手当や保険も
充実している。
バイクを手に入れた哲夫君。
今度は特攻服を手に入れようと、
近所の服飾職人に相談した。
その職人は哲夫君の両親の同級生ということもあり、親身に相談にのってくれた。
思ったより値が張ったが、
コネで安くしてもらった。
「あとは髪型だ」と、
行きつけの散髪屋のオジサンに
「派手な髪型にして欲しい」と頼んだ。
オジサンは自分の若かりし頃を思い出し、
楽しそうにセットしてくれた。
哲夫君は両親、服飾職人、
散髪屋のオジサンに支えられて、
綺麗に舗装された道路を爆走した。
12/31/2025, 11:24:10 AM