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お題:目が覚めると

朝は嫌いだ。
カーテンが開いた窓から差す日の光に私・陽向は思わず目を閉ざす。
もう、朝だなんて……
起きたくないな。
……けど、純くんがいるから。
純くんとは、私と同じクラスメイトでたまたま帰り道が同じで、最近はよく一緒に学校に登校している。
純くんが、いるから。
そう思い、重たい体をグッと起き上がらせ、ベッドから出た。
そして、朝7時40分。
朝ごはんを食べ終えて、学校へ行く準備をし、靴を履き、鏡で自分を確認する。
髪型よし、制服よし、カバンよし。
準備完ぺき!
朝が嫌な私が、こうやって毎日張り切って朝を迎えるのは純くんがいるから。
いつもと変わらない通学路、いつもと変わらない教室。
いつもと変わらないものばかりだけど、純くんがいるから朝がキラキラに見えるんだ。
「行ってきまーす!」
朝の挨拶をして、玄関から出る。
そうだ。
私が嫌いな朝を変えてくれるのはーー…
「お待たせっ…!」
「!来た。おはよう」
大好きな純くんだ。
「おはよう!」
キミにおはようを言うために朝に目を覚ます。
目が覚めると朝がやってきて、一番に思い浮かべるのは「おはよう」と太陽のように笑うキミ。
「じゃあ、行くか」
「うんっ!」
そしてキミは今日も太陽のように笑う。
朝は嫌い。
けど、キミがいるから朝は好きだ。

7/10/2024, 1:30:42 PM