うぐいす。

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 ずっと一緒だよ、と小指を絡ませたのは、女友達との思い出。
 遥か昔の思い出。
 七月七日の七夕の日、短冊に記した願い事は、好きな人と両想いになりたい、という、使い古された恋物語のキャッチコピー。
 諦めが悪いのは、私の長所であり短所なのだけれど、流石に今回のこれは、自分でも笑ってしまうくらい酷すぎる。
 彼女はもう、別の人と幸せになったのに。
 不幸せになればいい、なんていうのは、これは、あれか。可愛さ余って憎さ百倍ってやつか。
 まあ、そうだよね。だって私、聖人君子じゃないもの。私の方がずっとずっと好きだったのにどうしてなの、と情けなく喚いてしまうのだ。
 そういう奴なのだ。
 だから、だからせめて、今夜は。
 土砂降りにでもなってしまえばいいと、思わずにはいられないのだ。

7/7/2024, 8:37:59 AM