狭い、苦しい、でも暖かくて心が落ち着く
でもそろそろここを出ないと。
いくら暖かくて居心地が良くても狭くてくるしいのに変わりは無い。
僕は狭さと戦いながら必死に体を動かし出口を探した。
壁に手をつきながらゆっくりとほふく前進で進む。
狭さでなかなか進まない中ようやく出口と思われる光を見つけた。
しかしそこは生きて出られるか分からないほど小さな出口だった。
もし、このまま行けば最悪窒息死するかもしれないけれど出るためにはそこしか道は無い。
死ぬかもしれない苦境に立たされながらも必死に体をよじりながら進む。手で窒息しないように穴を少しずつ抜けていく。そしてーーー
『おぎゃあおぎゃあ!!!』
僕は死ぬかもしれない苦境にほんの僅かな勇気で立ち向かうことが出来た。僕にとってこれが人生で最初の試練だ。
1/27/2025, 4:00:10 PM