ミキミヤ

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同じ教室、机を2個分隔てた先。
あなたの後ろ姿を、私はいつも見てる。
後ろの席の子と話すときとか、プリントを回すときとか、振り返るあなたの顔を見ると、胸がドキドキする。

家はなんと隣同士。
だいたいは、学校へ先を行くあなたの後ろ姿を、距離を開けて後を追っている。
でも、たまに全く同じタイミングで家から出ちゃうときがある。そんなとき、あなたが「おはよう」と声をかけてくれると、それだけで私は舞い上がってしまう。私が少し上ずった声で「おはよう」と返すと、あなたはいつも小さく微笑んでくれる。それでまた、私は、天にも昇れる気になってしまうんだ。
ただ、学校までの道を一緒に歩くのは、恥ずかしすぎてどうにかなりそうでできない。なんとかかんとか理由をつけて、急いでるふりをして、あなたの先を歩く。後ろを歩くあなたとは、距離が開いていく。意気地なしの私は、自分から距離を広げてしまうんだ。


あなたと私の距離。
これ以上近づいたら私の心臓は耐えられなくなりそうだって思う。でも、ほんとは、もっとあなたに近づきたい。
もう少し、あと一歩、踏み出してみたら、あなたはどんな顔をする?
こわいけど、縮めたい、あなたへの距離。

12/2/2024, 7:23:00 AM