しろ

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はじめまして

彼女が彼と初めて出会ったのは母国語を教えるサークルだった。

あなたは〇〇人ですか?

最初の質問だった。

〇〇国の人間として、ボランティアにきてるのに、不思議に思って、笑ってしまった。

連絡先を交換して、遊びに行くようになった。

カタコトの英語とカシオの電子辞書を手にして。

はじめましての記憶はとても印象深く、残っている。

色んな出会いと別れがあった。

彼女は今、人生の折り返し地点あたりといったとこだろうか。

年と共に出会いは少なくなるなんて彼女の母は言ってたが、
彼女の場合は違った。

興味のあるところに参加したり、仕事をする上で様々な「はじめまして」がある。

次の「はじめまして」はどんなものだろうか。

まだ見ぬ世界に、少しだけ期待で胸を膨らませている。

4/1/2025, 10:48:29 AM