極解の魔法使い

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【お題】愛する、それ故に
※更新された『秋恋』が書けないと思い、その上書き損じた更新前のお題でいきます。許して・・・・・((gkbr))

アレを愛する、それ故に、あの日、俺自身から手放す事を決めた。
アレは最高神だ。俺の様な荒くれ者扱いされている神が、アレが望んでいたとしても傍に居て良いわけが無い。
だから、アイツが再び世界に現れたのを機に、俺は静かに高天原を去った。

まあ、その結果が【このザマ(争い事)】なわけだが。

いや、俺自身強い事もあって気にしたのは最初の時だけで(態々、意気揚々と東の果てまで来た結果、俺に返り討ちにされた奴らの顔は滑稽だったから許した、と言うのもある)、そこを気にしているわけじゃない。
結局、事態は停滞の一途を辿って終わる気配が無い。
これが問題なのだ。
・・・・・いや、アレも『どう終わらせるか』考えているのかもしれない。
しかし、アレが良くても《周りは》となるとそうはいかない。
どうせ、今回の俺に対する討伐遠征も、《周りが》押し進めた事なのだろう。
となると、動けるのは・・・・・
「全く・・・・・離れてもコレとは、やれやれだな」
と思わずボヤく。
しかし、もうそれしか無い。
結果、アレに《嫌がらせ》と受け取れられたとしても仕方ない。
まあ、実際【半分嫌味】でコレからやるんだが。
でも、お前が動けないのだから仕方ないだろう?
それに、俺がお前を愛してしまったのだから、仕方無い。
お前を愛する、それ故に———

「俺の首を手土産に、アレと和平を結んで来い」

コレが、最善なのだから、仕方ない、仕方がない。
そう思いながら、アレが最後に見せた笑顔を思い出しつつ目を閉じて、俺は刃が振り下ろされる音を聞いた。

By 星神の最期の決断とその時より


追伸
気付けば始めて1ヶ月になりました。
自分自身、割と続いてる事に驚いてます(とは言え書きかけが2つある+22作品しか書けてない)し、『もっと読みたい』と声を頂いてる数が(コレの投稿前で)178個もある事にも驚いています。
コレからも、お題に沿いながら、自キャラのエピソードを初めとした創作を続けていきたいと思います。
応援ほど、宜しくお願いしますm(_ _)m

10/9/2025, 11:05:54 AM