現実を見る。
果たしてそれは正しい選択なのだろうか。
高校3年の夏、僕は進路希望調査を担任に提出した。
担任から帰ってきた言葉は予想通りだった。
「現実を見なさい」
僕が書いたのは叶えるのには何年かかるかも分からない、まさに夢物語のような将来だった。
でも、小さいころからずっと叶えたかった夢だ。
その夢を聞いた周りの大人は現実味のない夢だとか、担任のように現実を見た方がいいと口にする。
でも1度きりの自分の人生だ。自分の夢を叶えたいじゃないか。
自分でもはっきりわかっている。
その夢で人生を棒に振るかもしれない。
もしかしたら自分の手元にはなにも残らないかもしれない。
でも僕は挑戦したい。
なにもやらずに後悔するのはもっと嫌だから。
でも大人が言うことも分かる。
ちゃんと勉強をして、どこかいい職場に就職していい暮らしをする。
現実を見ればそんな人生を送れるかもしれない。
もしかしたら彼女なんかできちゃって、結婚して幸せな家庭を築いているかもしれない。
途中で壁にぶつかるかもしれないけど、乗り越えて人として成長出来ることがあるかもしれない。
考えれば考えるほど色々な可能性が思い浮かぶ。
しかしそれは夢を見たって浮かぶ可能性だ。
現実を見て暮らすよりかははるかに挫折し失敗するリスクが高いだろう。
だが、考えてみれば夢を叶えるために努力し、できることが増えるかもしれない。
夢を叶える道のりでいい人に出会えるかもしれない。
最終的に安定した生活が送れるかもしれない。
考えてみればいくらでも可能性は浮かんでくる。
『現実を見る』『夢を見る』どちらを選んでもメリットはあるしデメリットもある。
どちらを選んだって幸せや不幸はやってくる。
結局どちらを選んでも自分次第だということだ。
そこでもう一度自分に問う。
現実を見る。
果たしてそれは正しい選択なのだろうか。
僕の答えば「NO」だ。
現実を見ることは正しいとは言いきれない。
だからといって夢を見ることが正しいかと言われればそれも正しいとは言いきれない。
ある人には現実を見ることは正しいかもしれない。
しかしほかの人には正しくないかもしれない。
夢を見ることも同じだ。
誰かにとっては正しくて誰かにとっては正しくない。
しかしこの答えは大衆的な考えだ。
主観的な答えとしては『現実を見る』は僕にとっては正しくなくて、『夢を見る』は正しいと思う。
だから僕は声を大にして言いたい。
「夢をみたい!!!!」
1/13/2024, 10:46:11 AM