曖昧よもぎ

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たとえばのはなし、誰とも話さない日があったとして、確かな焦りを握って夜から逃げようとして
沈む夕日の気持ちになってみれば、我々は残酷かもしれないよね

逆光がカメラを射抜いて、あなたの輪郭がぼやけた写真
それから下手くそな波の写真とおかしな色彩の花達
寂寥を抱いたどこかの路地裏やアパートの風景
己の写真は一枚もないカメラロールをなぞる

もう既読がつかないトーク画面には、あなたの言葉
小説を読まないあなたの小説
夕焼けを見過ごしておきながらなんの罪悪も持たず純真無垢にカメラを向けた夜の街と月

たとえばのはなし、誰かと話した日があったとして、確かな喜びを握って朝を待っていて
沈む夕日の気持ちになってみれば、我々は残酷かもしれないよね

4/8/2026, 4:45:11 AM