ただいま、夏。の「ただいま」。
このお題が通知された時、自分は「?」と思った。
ただいま、夏?ただいま、ただ…あぁ!
「只今、夏。」か!
そう、「ただいま」「おかえり」の方かと思ったのだ。
通りで変だと思った、理解できて良かった。
このタイトルに違和感を持った人はどれくらいだろう。
日本語には、同音異義語があるからややこしい。
だが、同音異義語があるから面白いのだ。
そもそもこのお題も、自分は「只今」の方がしっくり来て納得したが、「ただいま」の可能性だってある。
運営はそれも狙っているのだろうか?深読みか?
まぁ、どっちでもいいのだけれど。
「只今、夏。」はまさにこの時期、夏真っ盛りですね!という話をするのに最適だ。
焦がすくらいの日差しに、陽炎揺らめくコンクリート。
冷房の効いた家を出た瞬間から、俺のHPがじわじわと削られていくのが分かる。
回復薬としてつい5分前に買ったコーラは、既に若干のぬるさを宿し始めていた。
ポタリ、と落ちた汗もすぐに蒸発して見えなくなる。
只今、夏、真っ盛り。
みたいな小説だって書けちゃうかもしれない。
「ただいま、夏。」はちょっとエモい感じの夏の話をするのにピッタリだろう。
じいちゃんの家は、退屈だ。
ゲームも無いし、漫画も無いし、近くに公園も無い。
何より、今年からじいちゃんも居ない。
ヨーヨーとお喋りが得意だったじいちゃん。
代わりにお母さんと遊ぼうと思ってたのに、「忙しいから」とアイスを渡されて縁側に追いやられた。
玄関がカラカラカラと開いて、お墓に行ってたばあちゃんたちが帰ってきた時。
ひとりだけ「ただいまァ」と陽気な声が聞こえた。
玄関に走っても、姿は見えない。
でもボクは、「おかえりぃ」とヨーヨーを取り出した。
なーんて小説が書けちゃったりするかもしれない。
ちょこちょこ、小説や会話劇をこれから挟もうと思う。
エッセイ風が好きで♡をくれていた人には申し訳ない気もするが、元々脚本を書く目的で始めたんだし。
ちなみに「只今、夏。」の方は、あるキャラクターを思い浮かべながら書いたのだけど、伝わっただろうか。
伝わる人には伝わるかもしれないな、知らんけど。
それにしても最近は、アツがナツい。
8/5/2025, 8:22:10 AM