雪を待つ
いつになったら
君は現れてくれるのかな
あの日、あの場所で交わした約束
左手の小指、重ねた指
君がいなくなってから
僕の心の時計は止まったまま
ずっと12時を指している
周りはあっという間に時が進んで季節も巡り
もう、あの冬から3年経った
想いも、冬の寒さもどんどん強くなって
僕だけがあの冬に取り残されて
「…もう、会えないのかな」
そう、冬の白い息と共に彷徨った言葉は
すっと、消えてしまった。
あれから毎日通っているこの場所
今年も、会えないまま過ぎてゆく
約束の12時を回るころ
冷たい風に吹かれて、
この場所を去る。
「……雪、降ってたんだ。」
気付けば、肩に落ちた雪が溶けていて。
また、今日も会えなかったな。
雪を待つあなたに見せたかった。
いや、一緒に見ていたかった。
そんな想いは
暗闇に溶けて無くなった。
ちょっと複雑で良く分からないかもですが、、
「あなた」は、もう死んでしまってこの世にはいないのに、それを受け入れられず、ずっと待っている、僕を書きました。雪が見たいと言って消えた「あなた」を、
僕はずっと待っているのかもしれません。でもきっと、そばにずっといるはずです。
読んでみてくださいね。
12/15/2023, 2:34:01 PM