僕。僕ね、死んだはずなのに。
目の前で少年が踊っている。音楽もなしに縛りなんてないようにずっと。宙を舞うように、なんとも言えない踊り。見てるとなんだか悲しくなる。僕に気づいた少年が言う。
「お兄さんも一緒に踊ろう。」
はっとした。その顔を見て息が詰まりそうになった。その少年は僕と同じ顔をしてた。僕は答える。
「そうだね。踊ろう。」
それでも答えてしまった。僕は僕に歩み寄る。そしてゆっくり押し倒す。鮮やかに首を絞める。少年はもがこうとせず踊っているような表情。よかった。さよなら僕。
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目が覚めてしまった。ああ。残念。
1/23/2023, 11:17:14 AM