光と闇の間で
私は浮いていた。宇宙の真ん中にいると感じた。遠くに小さな光を感じた。でも周りは漆黒の闇。はっと気がつくと腰から下が無かった。闇に溶けている。痛みはない。私は光を目指し泳ぐようにもがいた。
ここに誰も無い。私は生まれて初めて感じた。絶対の孤独。恐ろしい…
言葉にできない心の痛み。
気がつくと眩しい部屋、誰も居ないベッドに1人、私は眠っていた。
まだ体が動かない。
少しづつ足が…動いた、少しだけ。
ある、足があった。
戻ったのだ、光と闇の間から。
失った者、あの闇の中で今も漂っているだろう。
神様から授かった、産まれることの出来なかった私の命。名前さえ無い。私の命の半分は、あなたと一緒、光と闇の間で永遠に漂うから。
12/2/2024, 2:01:40 PM