一緒に暮らして、それなりに経っている。
けれど、隣で無防備に眠っている恋人は幼さを残している。先に目が覚めるた時に見られる彼女の寝顔はご褒美だ。
年齢的には彼女の方が年上だけれど、あどけなさを残していて夢見る少女のようだ。
彼女の頬に触れると、まぶたがぴくりと動き、ゆっくりと瞬きしてから俺を見つめる。俺を認識するとふわりと微笑んだ。
「おはようございます」
無垢な笑顔と眠気交じりの甘い声につい頬が緩む。その気持ちそのままに俺は伝えた。
「おはよ」
おわり
三八七、夢見る少女のように
6/7/2025, 12:43:26 PM