はな

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特別な存在は、いなくなってから気付く。
あなたが横にいるのが当たり前だった。
言葉は交わさなくても、それぞれの温もりがいつも心を支えた。
喧嘩したのに、いつのまにか仲直りしてることとか、日常茶飯事。
だから何も言わなかった。
すれ違っても手は振らないし、休み時間だってあんまり話しかけない。
なのに、それを選んだのはわたしなのに。
別れは思ったより近かった。
あの日、あなたと話していたら。
あなたと過ごしていたら。
あなたの名前を、呼んでいたら。
何か、変わったのかな。
確かめようのないことを考えたって時間の無駄。
知ってる。知ってるけど、それでもあなたは。
わたしの中の、特別な存在だったのだから。

3/23/2024, 10:36:33 AM