わたしが2歳くらいのころ
母が家計簿をつけていたとき
わたしはそのうしろで
テーブルの上にひろげていた
母がだしていた家の小銭で
遊んでいたらしい
わたしがおとなしくしていたので
母は非常に集中できたようだ
一区切りついたので
わたしの名をよび振り返ると
そこにわたしの姿はなかった
母は青ざめた
玄関には靴もなかったので
一人で外にでていったのだろう
慌てて外にでると
ちょうど通りの角から
わたしが歩いてくるのが見えた
わたしはすごい笑顔だったらしい
なぜなら
わたしは右手にガム
左手におつりと思われる10円玉を
にぎりしめていたそうだ
母が家計簿を確認すると
ちょうど50円足りなかったらしい
いつも行く駄菓子屋のルートは
しっかりと記憶されていたようだ
2歳児をあなどってはいけない
自分は記憶にないけど…
6/17/2025, 5:04:18 AM