君の背中
よく聞いたことがある話。
『キミは?』
辛い中、見上げると白い翼のある少女が救ってくれる
嘘だってわかってる。分かってる。作り話だもんね
私は別に人生楽しくも辛くもない。つまんない。
そう思った時にふと、人気の少ない公園へ行った。
日差しが心地よい。…このまま。
「うわぁっ、…誰?」
木の上に人がいた。肌が透き通るほど白く、長い髪
細い手足、服が破けていた。
「…意味わかんない。君の背中さ」
痣だらけで、煙草の跡に。私は初めて人の事で泣いた。
凄い心を縛るような、自然と涙が込上げる様な。
『あの時のこと覚えてるか?髪が長いから女って思ってさw』
『██のおかげで…背中の跡が薄くなったよ。ありがとう、本当にありがとうございました。そして
ぐっすりおやすみ。愛してる』
※ 何もかも完璧で何不自由無く過ごしてた主人公の前に
身体中痣だらけの少年。作り話とは違いリアルに天使は来なかった。『ぐっすりおやすみ』は。助けてもらった少年が言った。
主人公の最後を見届けてくれたリアルの天使は、、ね
2/9/2025, 5:35:02 PM