ここじゃないどこかを
見つめるふりしてもさ
たぶんばれてんだよ
そうだよ
君がいる方をずっと見てる
とはいえ見えるのは灰色の壁
良くて青色に光る窓達
どうしようね 困っちゃうよ
僕はもう君の顔を思い出せないんだ
記憶の中にある君を
綺麗だと思ったことは憶えてる
最後に会った君と
「久しぶり」すら交わせなかったことは
いっそ忘れてしまいたい
どれだけ目を眇めたって
いつも君の存在はなくて
欠片でもいいから見つけたいのに
そんなものなくたって構わない
と思ってしまうんだ
痛みが苦しくなってきた
最後になるかもしれないから
いつもそうやって覚悟決めてたから
そんなに寂しくはないんだよ
だけど少しだけ
君の笑顔を思い出したいな
どれだけ君とまた会ったって
君は僕の向こうを見つめてる
だとしても君と目が合うことが
ほんとに僕は嬉しくてさ
いつか君の見てる何かを
見れるくらいになりたいや
4/13/2024, 7:55:44 AM