春小豆

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時計の針は午前2時をさしていた。

やっと終わったな…
明日までの締切をなんとか
終わらせたところだ。

これから寝ても数時間しか
眠れないし…
もうダメな日かな…

街灯に照らされた窓を見て
ハッとする。
そういえば、洗濯物を入れてなかった!

本当に今日はダメな日だ…!
洗濯物を急いで取り込みに行く。

あ……

まっしろな息と共に零れた声。

夜空に星が流れた。

一瞬だったけれどたしかに見えた流れ星。
洗濯物を抱え寒さを忘れて空を見た。

ひとつ、ふたつ…みっつと
流れ星をとらえた。

こんな時間まで頑張らなければ、
洗濯物を取り込み忘れなければ
この流れ星を見ることは
なかったかもしれない。

そう思うときっとこの夜は

__特別な夜

1/21/2023, 11:24:27 AM