SHADOW

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イルミネーション

カランカラン.......。
静かな店内に鐘の音が鳴り響く。
ここはとある洒落たBAR。
今日も今日で“特別なお客様”がマスター特性のカクテルを嗜みに来る。
「いらっしゃいませ...。“お客様”。今日のオススメは『イルミネーション』というカクテルを御用意しております...。」
といいマスターは照明にかざすとキラキラと反射するカクテルを出した。
「ごゆっくりどうぞ。」






とある男性がいました。
その男性には大切な恋人がいる。
その恋人とは高校生の時から付き合っている。
今日はイルミネーションが有名な場所で、恋人にプロポーズすると決めている。
男性は恋人にメールで「イルミネーション見に行こう?」と送ると、すぐに返事が来た。
「え!?いいの?!行きたい!」と来た。
男性は恋人と待ち合わせをした。待ち合わせまでに時間があるため、少しお洒落な服を着てみた。
待ち合わせの時間になっても恋人が来ない。
心配していると、恋人が男性の元に来た。恋人曰く、折角誘ってくれたから、とびきりお洒落して驚かそうとしたら遅れたらしい。
男性と恋人は手を繋ぎ、色とりどりのイルミネーションを見て回った。最後に一番大きなハート形のイルミネーションの前まできた。恋人はとても喜んでくれた。男性はその場に膝を付きプロポーズをした。恋人は泣くほど嬉しかったらしい。
噂だが、そのハート形のイルミネーションの前で愛を誓う行動をすると、いつまでも幸せになれると言われていた。
勿論その2人は今も幸せに暮らしている。










-どうでしたか?
『イルミネーション』というカクテル。
そうですか。
お気に召して下さり有難うございます。
え?もう一杯もらいたい?
すみません...。お客様...。
今夜はその一杯で終わりです。
欲張ってはいいこともありません。
ほろ酔い状態が一番このお店ではあっているので。
お解りして頂き有難うございます。
お代の方ですか...?
お代はもう払ってもらってますよ。
はい。今夜は来て頂き有難うございます。
また特別な“お客様”になったら、お越しください。
















今夜はもう閉店でございます。
またのお越しを楽しみにしております。





“お客様”

12/14/2023, 11:59:13 AM