雅夢

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『好き、嫌い』

「懐かしいな……」
たくさんの花びらがついた花を手に、小夜はそうつぶやいた。
「久しぶりにやってみようかな」
小夜は昔に戻ったみたいな気持ちで、花びらを1枚1枚取り始めた。
「好き、嫌い、好き、嫌い……、あ、好き」
小夜は満面の笑みで最後の1枚を握りしめ、スキップをしながら家に帰っていった。

6/20/2025, 10:26:41 AM