雪桜(引き継ぎ)

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「月明かりの下で」



バーカウンターで飲んだ帰り道
思い切って手を繋いでみた

火照った身体に君の熱が伝わって
自分の顔が赤くなるのがわかった

焦って質問ばかりしてた帰り道
気をつけないと早足になっていた

人も車も少なくなった町外れは
新しいシーンの映画のセットみたいだ

時々起こってしまう沈黙の時間に
2人の足音だけが響いていた

横目で彼女の顔を感じようとするけど
月明かりがぼんやり照らすだけだった

僕は心の中でちょっとほっとした
これ以上君の綺麗な顔を見る自信はなかったから

今夜君と歩くには
これぐらいの明るさがちょうどいい

10/6/2025, 8:37:01 AM