題名:祈りの果て
その時までは、恋が出来ていた。
「あなただけに言うね。私、好きな人ができたの。名前は─────。」
あのベンチで言われたのはそれだった。その時初めて失恋した。いつもなら。いつもなら、自分から恋を止めていたのに。君に言われて情緒不安定になった。その気持ちを押し殺して、顔に出さずに言った。
「やっぱりそうだったんだ。前から思ってた。もしかしたら両思いかもね。」
と、嘘の一言を加えた。
君が好きな人には好きな人がいた。君の好きな人は僕の友人で、いつも三人組だった。その関係は三角関係になって、多分いつか崩壊してしまう。
せめて僕は祈る。
─恋のないただ純粋な三人組になって欲しい
そして僕は君への思いは消えて、君が僕の友人への思いも消えた。多分それは蛙化現象なんだろうな。
と、そう思い込んだ。じゃないと、裏工作したのがバレてしまうから。
ごめんね。そうじゃないと、僕の生きがいがなくなってしまうんだ。
それじゃあまた明日
11/13/2025, 10:45:52 AM