徒花

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「冬になったら」

冬になる頃には、あなたとの関係も終わってしまうだろうか。

あなたと会う機会があるのは冬まで、冬が終われば会う口実も無くなってしまう。

冬までは自分から何もしなくてもお互いに会わなければいけない理由がある。

同じ実行委員会に入ってるから。
委員会があるまでは会うことが出来るし、話すことも出来る。
でも実行委員が終わってしまえば、貴方と会う機会も自分で作らなければならない

でも、貴方とは実行委員で初めて会ったから
実行委員のこと以外話す話題が見つからないの

貴方のことを私は何も知らない。
話すのは実行委員の事ばかり。
プライベートの話をどう聞いたらいいか分からない。

自分が口下手でなければスラスラと言葉が出てきたのだろうが、生憎、そう上手くはいかない。
私は話上手で社交的な人とは真逆な人間だ。
そんなだから、いつも苦労する。

話すのは好きなのに、どう話し始めたらいいか分からない。どう聞いたらいいか、相手の事をまだよく知らない状態で、どう話しを続けたらいいか分からない。

このままでは本当に冬までで終わってしまう。

この気持ちも雪にかき消されてしまう。

伝わることの無いまま冷めてしまう。

冬になったら消されてしまう、この気持ちを少しでも温める事しか今できないのだろうか。

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「はなればなれ」

(昨夜のお題。「冬になったら」の続きとして書いてみました。今回は補足無しでご想像にお任せします。一応なのですが見方は複数の見方が出来るようにしてみました。)

冬が来たらはなればなれになってしまうであろう貴方と今は少しでも一緒に居たいと思うことしか出来ない。

はなればなれになったら貴方は私の事なんか、きっと忘れてしまうでしょう。
それでも私はきっと貴方の事を忘れることは出来ない。

貴方にとってはただの仕事感覚なのかもしれないけれど、私にとってはそうではない。

貴方と会える唯一の時間。
貴方と話せる貴重な日。

私にとって貴方が初めての人だから、こんなにも貴方のことを思ってしまうのか、貴方だからなのか私には分からないけれど、特別な気持ちを抱いていることは確かだった。

でも、どんなに思っても、この関係は必ず終わってしまう。

私にはこの関係から進める自信が無い。
私がもっとこうだったら、ああだったら良かったのにという思いばかりが積もっていく。

理想ばかりが積もったところで、どうにもならない。私にはどうしたらいいか分からない。

だから、せめてその日まで、貴方の隣に居させてください。

貴方との思い出を心に刻ませて、この想いは閉まっておくから。

また変に出しゃばって辛い思い出を残すくらいなら今のまま綺麗に閉まって置いた方がきっといいんだ。

自分に嘘をついて、貴方の前で笑うよ。

11/17/2022, 6:08:52 PM