彼氏→龍騎(りゅうき) 彼女→千紗(ちさ)
「もう、クリスマスの時期か…」
「あっという間だなぁ」
〜1年前〜
「ねぇねぇ!、ここ行きたい!」
「ん?あぁ、前から行きたいって言ってた場所ね、いいよ、行こ!」
いつもお互い、予定が合わずに出かけれなかったため、私は嬉しかった。
「いつ行く?明日?明後日?」
「wwww、すごい楽しみじゃんw」
「だって〜、ずーっと行きたかったんだもん」
「いいよ、明日ちょうどなんも予定ないし、行こ!」
「やったーーーー!!!!」
私は彼と夜景が綺麗に見えるカフェに行く予定を立てた
翌日
「ちさーー、準備できた?」
「バッチリ☆でね、夜景が綺麗に見える時間も調べてきた」
「おぉ〜!何時なの?」
「夜の8時が1番綺麗に見えるんだって!」
「よし!じゃぁ行こっか!」
「まだ時間あるし、ちょっと買い物でもする?」
私と彼はカフェに向かう途中、近くのショッピングモールに行った。
「うん!買いたいのあるんだよね〜♪」
「わかった!、お菓子」
「違う!w、からかわないで!」
「wwwwごめんてw」
数時間後
「もうそろそろ時間だしカフェ、行こ!」
「え?もうそんな時間?!」
「うん、ほら」
彼がつけている腕時計を私に見せてきた。
「えぇー!、いつの間に」
私と彼は夜景が綺麗に見えるカフェに向かった。
「わ〜!すっごい綺麗!」
「本当だ!」
「ねぇねぇ、また来年も来ようね」
「うん!」
「あ、もうこんな時間か」
「そろそろ帰ろう」
「そうだね」
彼と一緒にいる時間が楽しいのか、あっという間に時間が過ぎる。
「夜景、綺麗だったね!」
「うん、また来ような」
信号が青になり、歩き始める。
「あぶね!!!」
「え、、、?」
私はなにが起こったかわからなかった。
彼は頭から血を流し、倒れていた。
私を庇ったからだ。
「ご、、ごめんね」
「ごめんね」
「もう、クリスマスの時期か…」
「まだ、あの日のこと、忘れられないな」
「……」
私は去年彼と一緒に来たカフェによって、コーヒーを片手に帰った。
「ん?ポストになんか入ってる、なんだろ」
「?、手紙?」
『千紗さんへ
こんにちは。はじめまして、龍騎の姉です。弟がお世話になりました。私は千紗さんに伝えたいことがあります。まず、知っての通り龍騎は交通事故に遭い、死にました。
ですが、あのようなことが起きる前龍騎は、「千紗の誕生日、渡したいものがあるけど、一旦そっちの方で預かっていて欲しい物がある」と、預かっていた物があります。この手紙が届いている頃、ちょうど千紗さんの誕生日と弟から聞いたので、この手紙と同時に預かっていた誕生日プレゼントもお渡しします。大丈夫です。中身は見ていません。なのでこの手紙を読んでいる千紗さんは必ず手紙のなかを見てみてほしいです。
本当に私の弟の龍騎を支えてくれてどうもありがとうございました。龍騎の姉より』
私は手紙の中を覗く。
手紙の中には、小さなハートがついたネックレスだった。
私は家に入り、彼と過ごした思い出の写真を見返した。
「もう一度、会いたい」
「誕生日プレゼント、どうもありがとう」
12/26/2024, 6:15:44 AM